「薬物関連の事犯は、この地域ではまだまだ後を絶たない」

 パトロール中、隊員の様子を気にする女が目に留まり、声をかけます。

 (隊員)「持ってるもの全部確認させてもらってもよろしいですか?ここら辺に住んでいるんですか?」
 (女)「すぐそこですね」

 隊員との会話に笑顔で応じる女。腕を確認すると、いくつかの傷が見つかりました。

 (隊員)「(腕に)線いってません?プツーって」
 (女)「ひっかいて治すときに、赤くなるじゃないですか。その傷です」
 (隊員)「これ?」
 (女)「うん」

 隊員が不審を抱き、さらに追及します。
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 (隊員)「尿検査とか協力してもらったことない?」
 (女)「ないです」
 (隊員)「今までに薬物とかで捕まったことはありますか?」
 (女)「ないです」
 (隊員)「もし何もなかったらすぐ終わるから」
 (女)「え、私何もやってない」

 女は任意同行に応じようとせず、自宅へと歩き始めました。職務質問を始めてから約3時間、女は自宅を出て西成署へ。任意での尿検査の結果、覚醒剤の陽性反応が出たため、緊急逮捕となりました。

 (大阪府西成警察署 澤田崇志直轄警察隊長)「やはり薬物関連の事犯というのは、この地域ではまだまだ後を絶たないので取締り強化しているところです」