■「日本一の男」を目指すのは歌舞伎町の元ホスト


「ガンバロー! 」

5年前の雪辱を果たそうとする男性がいます。

藤山粋さん(47)
「汗とも涙とも知らないものがいま本当に出てきそうになっています。最後まで頑張るつもりです。応援よろしくお願いします」

鹿児島県霧島市で、40頭の牛を育てている藤山粋さんです。全国出場が決まった8月の鹿児島県最終予選では、喜びを爆発させていました。


藤山粋さん
「(牛に向かって)はい、はい、はい。掻いてあげるから」
​「(自分がやっていることは)エステ、エステティシャン」


『てるはな』に愛情を注ぐ藤山さん。

妻・美佐さん
「前回が2番目でダメだったのですごく悔しかったみたいで頑張ってます。今回は特に」

個性的な髪型が目を引く藤山さんですが、実は新宿・歌舞伎町の元ホスト。


家業を継ぐため東京の大学に進学したものの中退。9年間ホストクラブで働いて鹿児島に戻りました。


藤山粋さん
「(ホストの経験が)生かされていると言えば生かされている。過去にやってきたことの上に今があると思っているので、その時の経験というのは糧にはなっていると思う」

さらに別の顔もあります。FMきりしまのスタジオを覗くと…

藤山粋さん
「9月12日月曜日、夜の8時になりました」

地元のコミュニティ放送のパーソナリティーも務めています。この日は「和牛オリンピック」の話題も…。

藤山粋さん
「日本一にチャレンジできる立場になれたのが初めて」

タンクから汲み上げたのは、地元霧島の温泉水。

『てるはな』の毛並みを良くするため、温泉水で毎日マッサージする念の入れようです。

JAあいらの職員
「毛のツヤとか皮膚を触るタッチなんかが全然違ってきました。(藤山さんは)やると決めたらやる人なので。日本一の男にしたい」

そして迎えた10月6日。

ーー牛の状態は?

藤山粋さん
「絶好調です。本番に強い子だと思っていますし、実際にそうなんで。7日、9日の本番で圧倒する横綱相撲を見せたいくらい調子は良いと思っています。

藤山さんは雪辱を果たせるのでしょうか。