5年に1度の“和牛オリンピック”が始まりました。過去最多の41の道府県から438頭が出品され、熱い戦いが繰り広げられています。今回から「高校や農業大学校の部」が新設され、高校生たちも大事に育てた牛を出品。5年前には参加できず雪辱を果たそうと意気込む元歌舞伎町のホストも参加しました。

■新設の高校・大学部門 和牛に情熱をかけた高校生たちの思い


鹿児島県で10月6日から始まった「全国和牛能力共進会」。出品者たちの和牛にかける意気込みは相当なものです。
 
出品者代表
「和牛こそ、我が人生」


今回は過去最多の41の道府県から438頭が出品されました。

審査は大きく分けて2つ。「肉の質を競う部門(肉牛の部)」と「発育の良さや体型を競う部門(種牛の部)」です。


2022年から畜産業の新たな担い手を育成するため、「高校や農業大学校の部」が新設されました。鹿児島の高校生が出品したのが1歳3か月の雌牛『しえな』です。


ーー『しえな』のどこが好き?



鹿児島・曽於高校1年生
「顔が凜としていて目もきれい。そこが良い」


シャンプーは毎日欠かせません。角やヒヅメはやすりで研いで、椿油で手入れしているんです。


紫外線対策として屋根には黒い布も…。


さらに足腰を鍛えるため、毎日2時間立ったままの姿勢を維持。


きれいな立ち姿にするため、前足が少し開いた状態を覚えさせます。

鹿児島・曽於高校3年生
「(『しえな』は)最初は自分の言うことを聞いてくれず反抗的な感じでした。毎日の調教やブラッシングがけをして、信頼関係を築けたのではないかと思います」

そして10月6日行われた高校の部の審査。


鹿児島・曽於高校2年生
「調教を行う際は雨にも負けず、桜島の火山灰にも負けず『しえな』に声をかけながら取り組みました」

結果は10月8日発表です。