陸上輸送と海上輸送を組み合わせた「モーダルコンビネーション」の試験が八戸港で行われました。青森県はドライバーの時間外労働の規制強化に伴う「2024年問題」の解消に期待しています。
八戸港に停泊した船に1台のトラックが乗り込んでいきます。トラックには水産・食品会社ニッスイが市内の工場で生産している缶詰などの水産加工品18トンが積載されています。これは11日に試験的に行われた輸送手段を組み合わせて環境負荷を減らす「モーダルコンビネーション」の一環です。このあと、トラックから荷物を受け取った船は川崎港へと向かいます。

「モーダルコンビネーション」はトラックだけでの輸送と比べ運転手の労働時間が短縮されることから残業規制の強化で対応に苦慮するトラック業界の「2024年問題」の対応策として期待されています。今回の試験輸送では輸送にかかる経費や日数、荷物の品質が保持されるかを確認します。
※県都市整備部港湾航空課 山形卓也総括主幹
「今後人口が減少していく中で、効率的に1人がたくさんの荷物を運ぶ体制が求められている。八戸港を起点として海上輸送を活用した輸送を検討していくことによって、効率的な物流が構築されていくと考えています」
県は今年度中に試験結果をとりまとめ、海上輸送を検討する県内外の事業者へ情報共有を進めたいとしています。