告発から2か月で家宅捜索を行うスピード捜査

 去年12月1日、元検事・郷原信郎弁護士と神戸学院大学・上脇博之教授が、斎藤知事とメルチュの社長を公選法違反の疑いで刑事告発。こうした中、2月7日に兵庫県警と神戸地検がPR会社の関係先を捜索しました。

 警察は去年12月以降、メルチュの社長に対する事情聴取などを実施。亀井弁護士曰く、事情聴取で警察・検察が求める証拠が出てこない場合に家宅捜索をします。自身が潔白なら、通常はそれを証明する証拠を出そうとするだろう、という考えから捜索に踏み切ることも多いということです。

 そして、亀井弁護士が注目するポイントは以下です。

 ■これまでと違いSNSが絡んでいること
 ■警察&検察の合同捜査
 ■スピード感(証拠の精査も2~3週間で?)

 亀井弁護士によると、警察・検察が合同で捜査するのは異例だということです。合同になった背景として、告発した郷原弁護士と上脇教授が、警察・検察の両方に告発状を出したのではないかといいます。

 というのも、知事は警察を管理する公安委員会の人事権を握っているため、警察にとって捜査がやりにくいという事情が。それを考えて検察でも告発したことで、合同捜査となっているのではないかと亀井弁護士は指摘します。

 もうひとつのポイントは捜査のスピード感です。通常、証拠の精査は約1か月を要するそうですが、今回の問題は注目度が高いこともあり、2~3週間で終えて立件できる可能性もあるのではないかということです。