生産段階や店で売れ残り、廃棄される花“ロスフラワー”が問題となる中、大分県別府市で温泉熱を使ってドライフラワーにする取り組みが進められています。
別府市のフラワーショップ「華つねまつ」。店を切り盛りする恒松さん夫婦は、およそ3年前からスイートピーのドライフラワーを販売しています。

このドライフラワーに使われているのは、店頭に並ばず廃棄されるいわゆる「ロスフラワー」。製造したのは別府市にある県農林水産研究指導センター花きグループです。
施設内には120度の蒸気を出す泉源があります。試験的にスイートピーを乾燥させたところ、通常2週間かかる工程をわずか2日で完成させました。

(指導センター・三ノ宮里奈さん)「温泉熱に当てたドライフラワーの方が色の濃さがはっきり出ている印象を持ってます。大分県のスイートピーは全国的に有数の産地で、それに加えて温泉という利点を兼ね備えたいいものができたのではないかと思っています」