家賃 高値の理由は?

この高騰の状況について専門家の分析ですが、アットホームラボ株式会社の磐前淳子執行役員によると、「建築資材などの高騰に加えて、コロナ禍で少なくなっていた転勤や住み替えが活発になってきた」ということで、ある程度家賃を上げても人が入ってくるよね、というような状況も考えられるという事です。

さらには、ランニングコストの高騰です。物価の上昇の流れはもちろんですし、電気代なども上がっています。オートロックなど壊れたドアの修理や、エアコン・給湯器の総取り替えなど一度で費用は数百万円になることもあるそうです。
これらが毎年、3年、10年単位できますので、物価高騰というのはやはり家賃に変えていかないと、大家さん側も大変だなというような状況があるわけです。
ホラン千秋キャスター:
更新のタイミングで、次の更新から家賃が上がりますみたいなお知らせが入っていたこともありますし、上がっているなという実感はありますよね。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
本当にそうですね。やっぱり物の値段がそもそも全て上がってきていますし、人件費も上がってきているんで、何か変えたり、引っ越しで移動したりするだけで、どんどんかかるお金が増えていくというような状況になっていますよね。
井上貴博キャスター:
本当に厳しい状況ですけど、これだけ上がっても人気エリアはすぐ埋まるわけじゃないですか。分譲を見ていても、海外の投資家から見ると日本の不動産って安全資産の大バーゲンセール中みたいな。どんどん分譲が上がっていくと、それは賃貸も上がるし、大家さんも強気で交渉するだろうなって。この流れは続くんだろうなと思いますね。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
ですから、どこに住むのかっていう話になってくると思うんですけど、多分傾向としては、東京を見ても、どんどん人が住むエリアは広がっていくので、どこまで自分自身で許容するのか。エリアを広げていくのかというところになってくるのかなと思いますけどね。

南波キャスター:
井上さんから分譲も上がっているとありましたが、実際の専門家の意見です。住宅ローン比較診断「モゲチェック」の塩澤崇取締役によると、都心の不動産価格の上昇について、分譲も相当上がっていますので、購入が難しい。家賃が多少高くても分譲と比べれば安く入れるということですから、賃貸利用する人が増えている。ということで賃貸の需要も上がっている。これからも一定程度、高くても入る人はいるのではないかということで、賃貸の家賃は上がりそうだと。
さらにホランさんから更新のタイミングという話がありましたけど、家賃上昇のタイムラグは2、3年更新ですのでそのタイミングで上昇する場合が多い。近未来的にも、また上がっていくパターンが続いていくのではないかなという見立てがあります。