「ディープシーク」の実力は? AI開発…アメリカ主導に変化?

AIを導入した業務効率化を提案する「ライフプロンプト」CEOの遠藤聡志氏にアメリカの企業「オープンAI」が開発したチャットGPTとの性能差がどれほどあるのか、テストを依頼した。

ディープシークの最新モデル「R1」が挑戦するのはオープンAIの最新モデル・チャットGPT「o1」。与えられる課題は2024年2月に実施された東京大学文科の数学の入試問題。証明問題のため、適した回答が得られるよう双方同じ指示文を打ち込みスタート。開始直後、ディープシークに変化が。

ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
思考過程が中国語で出るのもおもしろいところ。

テスト開始から2分過ぎ、チャットGPTでは日本語で思考プロセスの出力が始まった。一方、ディープシークでは…

ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
今、日本語で回答が生成されているところ。

テスト開始から3分45秒。ほぼ同時に終了…。

ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
(予備校の)河合塾の答えと照らし合わせた結果、答えだけ見たら正しい答えが出ているように見える。

アメリカ製の最新モデルに性能面でほぼ互角であることを証明したディープシーク。遠藤氏はこれが誰でも安い価格で自由に使えるオープンソースモデルとして発表されたことに大きな意味があるという。

ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
(これまで)オープンAIやGoogleといった企業にノウハウが集約されて、新しいモデルを開発しようと思っても(費用が)数百億という単位でかかってくる。だがオープンモデルのディープシークがGPTo1と同等のレベルを出したというところで、アメリカの企業がリードしていたところが、もう1回スタートラインを仕切り直して、よーいドンで始められることができるようなったのが、大きなポイント。ここから日本企業にもチャンスが巡ってくると考えている。それはノウハウがかなりオープンになったということと、安価で「学習」が回せるようになった。