「ディープシーク」はゲームチェンジャーに?アメリカに衝撃…低価格で高性能?

遠藤聡志氏は東大大学院に通いながら起業した26歳。
――「ディープシーク・ショック」について、どう思うか。
ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
最初に思ったのは、開発費が下がったとか、ライセンスがオープンになったというところが大きな影響を与えるのではと感じた。大きな衝撃だ。先ほどのテストでも(チャットGPTと比べても)かなり早く解けていると思う。

一つ前のモデルのチャットGPTとディープシークを比べてみる。まず開発費。オープンAI(チャットGPT)は7800万ドル。対してディープシークは557万ドル。その差は14倍。使われている半導体は、オープンAIが最先端なものに対してディープシークは最先端よりは性能が劣る半導体となっている。

もう一つ、その性能と料金を比較。遠藤氏は「コンピュータAIの性能を判断する要素はいくつもある。(先ほどの数学の試験以外でも)いろんなテストがあってその中の数値としてはあまり遜色がない結果」という。
――安さが注目されている。さきほどのテストもお金を払っているのか?
ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
WEBのアプリケーションから使用している。オープンAIは利用料がかかるが、ディープシークは無料でやった。
――そんなに違うというのは、開発コストが安いからか。
ライフプロンプト 遠藤聡志CEO:
はい。低コストというのはAPI(外部のサービスとの連携)で使用する、つまりコンピュータから自動で外部サービスを呼び出しにいく場合にかかる費用。ディープシークのコストが下がっているのは、もちろん元々安価に作られたこともあるが、ディープシークは広告費のような形で身を削りながら、安価な価格を実現しているのではないか。