「賞味期限」を決める科学的根拠の試験

食品を「おいしく」食べられる期限を示す賞味期限。

それを決めるための科学的根拠となる試験が、宮崎市にある県公衆衛生センターで行われています。

(宮崎県公衆衛生センター 篠原史子さん)
「冷蔵での期限をとりたい方が、今、うちで保存試験をやっている最中のものがこちら」

センターが行っているのが、細菌の数などを調べる「微生物試験」と、油脂の酸化などを調べる「理化学試験」。

このうち、「微生物試験」の様子を見せてもらいました。

(宮崎県公衆衛生センター 篠原史子さん)
「まずは食品一つから細菌がどのくらいいるかというのを測っていくために、食品全体を細かく切っていく」

細かく切った食品は、機械を使って液体状に。この液体を薄めて容器に流し込み、寒天で固めて培養します。

(宮崎県公衆衛生センター 篠原史子さん)
「通常、培養には24時間~48時間の時間をかけて培養して、目に見える形で菌数が出るようにしていく」

培養したものがこちら!白いツブツブが「菌」です。
菌の数は、職員が目視でカウント。
この数が食品の衛生状態を評価する指標となっていて、許容の範囲は食品ごとに異なっています。