発生から61時間が経った埼玉県八潮市の道路の陥没事故。2つだった穴は30日、1つの大きな穴になりました。救助活動はいまだ難航していて、運転手の安否はわかっていません。また、近隣周辺の住民には不安が広がっています。

陥没した2つの穴は大きな一つの穴に…救助活動難航

喜入友浩キャスター(30日午後10時過ぎ)
「道路の陥没から60時間以上が経過しています。穴の周辺を見てみますとクレーン車などの姿はなく、重機が近づける状況ではなさそうです」

道路にできた穴は、広がり続けています。

28日、埼玉県・八潮市の交差点で起きた道路の陥没。転落したトラックの男性運転手(74)の救助活動は難航しています。

30日午前2時半すぎ、アスファルトが突然、崩落。周辺の作業員は、その場から離れます。この45分後にも崩落があり、これまで2つだった穴は1つになり、大きく広がりました。

30日、上空から穴を見ると、どこから漏れ出しているのか分かっていませんが、水が流れ出ていました。土砂が崩れる様子も...。

運転席部分は泥に埋まっているため、男性運転手の状況を含め、目視では確認できません。警察や消防によりますと、事故当日の午後を最後にやりとりが途絶えているということです。

現場では新たな作業が始まっています。

記者
「穴付近のアスファルトをショベルカーが掘る作業をしています」

消防によりますと今後、穴に向かってスロープを作り、そこから重機を入れて救助活動を進める方針です。

日が落ちた午後6時半ごろには、クレーンに乗った作業員が穴の中へ入っていくのが確認できました。

一方、埼玉県は、29日現場近くの警戒区域を除いた周辺のエリアで空洞調査を実施。深さ3メートル以内に、陥没につながるような危険な空洞は現時点で確認されていないということです。

近隣住民への影響も広がっています。