鹿児島市が昨年度から実証実験を続けているAIを使った乗合送迎サービスの、今年度の結果が報告されました。有料にしたところ登録者は増えましたが、1日の利用者は減りました。
鹿児島市は、公共交通の不便な地域の新たな交通手段を検討するため、昨年度から予約型の乗合送迎サービスの実証実験を谷山地域で続けています。登録者から予約を受けると、AIを使って効率よく乗せて回ります。
昨年度は無料でしたが今年度は大人200円からの有料で実施したところ、登録者は97人増え357人でしたが1日あたりの利用者は7.8人から4割減り4.9人でした。
3か月間の実証実験にかかった費用はおよそ930万円で、運賃収入はおよそ7万円でした。
(調査検討会会長・鹿児島大学 井上佳朗名誉教授)「いかに費用を抑えて交通不便者を救済していくか。地域の方々と意見を交わしながら新しい交通の導入について理解を得ていく努力が必要」
市は「地域の実情に応じた交通手段を検討する」としています。