「片づけない」という選択と「最終手段」

熊本市中央区で自治会長を務める田尻康博(たじり やすひろ)さんの校区では、これまで回収されなかった違反ごみを見つけた時、多くを自治会のメンバーで分別してきました。

しかし、それでは違反ごみがなくならないため、最近は、あえて放置することもあるといいます。

自治会長 田尻康博さん「わたしたちが片付けてきれいにすれば同じことをまたされる。(捨てた)本人に気付いてもらわないと意味がない」

田尻さんは、ステーションをきれいに保つことも対策に繋がると考えています。

田尻さん「汚いところは同じように汚くなっていくけど、いつもきれいにしていればやがてそこはきれいになる」

自治会長 田尻康博さん

ただ、それでも繰り返される悪質な違反ごみがある場合、自治会が対応するのにも限界があります。

熊本市 西部クリーンセンター 小島秀樹さん「(自治会が)困る場合は連絡をもらって、私たちが対応することになる。それが最終手段になる」

熊本市は、悪質な違反ごみは開封して調査し捨てた人に直接注意することもあるとした上で、改めてごみ出しのルールを守るよう呼びかけています。

小島さん「まずはごみカレンダーをしっかり確認してもらいたい。(違反ごみは)出した人が間違っている物を引き取って出しなおすのが理想」