現時点で想像できないくらい“楽しい未来”を作れたら
―――経営者として描く夢は?
「未来が、今は想像もできないようなものになっていればいいな」と考えています。決めた目標に向かっていくのはとても大事なことですが、例えば直近でいうと生成AIがどんどん世の中を変えていますよね。何十年も前から、生成AIが出て来て今のような状況になるということを想像するのは難しい。だからこそ、変わり続ける世の中に対して、私たちビズリーチも変わり続けることで、現時点では想像できないくらい楽しい未来をつくれていたら素敵なんじゃないかと思います。
―――最後に、酒井社長にとって「リーダー」とは?
私が思い描くリーダー像は、誰よりも好奇心を持ち続ける人。それが、リーダーだと思います。「こんなことやりたい」「こんなことにチャレンジしたい」と、リーダーが誰よりも率先してチャレンジを続けることは、とても大事だと思っています。私自身も好奇心を持ち続ける人でいたいと思います。
■ビズリーチ 2009年に南壮一郎氏(現Visional社長)が創業、インターネットを活用したさまざまなHRTech事業を手掛ける。
■酒井哲也 1980年福島市で2人兄弟の長男として生まれる。2003年慶応義塾大学商学部を卒業し、スポーツライセンス事業を展開するベンチャー企業に就職するが、入社1年目の年に経営破綻。以降、人材派遣会社を経て、2015年に今の会社に。事業本部長などを経て2022年7月代表取締役社長。
※このインタビュー記事は、毎月第2日曜日のあさ5時30分から放送している『ザ・リーダー』をもとに再構成しました。『ザ・リーダー』は、毎回ひとりのリーダーに焦点をあて、その人間像をインタビューや映像で描きだすドキュメンタリー番組です。