コロナ禍で社長就任「ピンチをチャンスとして楽しむ姿勢は強いタイプかもしれない」

―――社長になったタイミングがちょうどコロナ禍でした。
 リーマンショックに続き、コロナ禍は景気にとても大きな影響を与える出来事でした。その中で「自分にうまく会社のかじ取りができるか」という思いも含め、ピンチだったのかもしれません。ただ、最初に勤めた会社が倒産するという経験があったからこそ、何が起こってもポジティブに捉えることのできる自信がありました。むしろ考え方によっては、周りがピンチだと思って躊躇しているのなら、その時こそ一歩先に踏み出せばチャンスに変わるかもしれないと。意識的に思考の切り替えはしていましたし、私自身、ピンチをチャンスとして楽しむ姿勢は強いタイプかもしれないです。

―――コロナ禍で採用活動は変わりましたか?
 デジタル化が加速しましたし、もっと言えば、「人の重要性」がいたるところで叫ばれるようになったことで採用ニーズそのものが高まって、企業が安定的に採用し続ける状況になったと思います。個人にとっても、転職を良し悪しでとらえるのではなく、自分自身がもっと生き生きと働ける場所を求めて職を変えるという考え方が一般化したと思います。