そして『低体温症』は、冬場だけでなく夏場にも注意が必要だということです。
夏山での遭難海難事故のほか、酒を飲んだ後に屋外で寝てしまったときなどにそのリスクがあるそうです。

それでは、低体温症にならないためには一体どうしたらよいのでしょうか?
新潟市急患診療センターの山添優センター長に、症状の目安とあわせて、その予防や対策を教えてもらいました。

早期発見のポイント】
「体が震える。歯がカチカチする。さらには受け答えがおかしくなるなど、普段と様子が違う点に気付くことが大事」

予防
「部屋の温度について、できれば家全体を18℃以下にはしない」
寝る際にはエアコンなどを使って寝室を18℃以上、理想は20℃くらいに保ってほしいということですが、電気毛布や電気布団湯たんぽも効果的。
湯たんぽをすぐ用意できない場合には、お湯を入れたペットボトルでも代用が可能です。このとき、やけどを避けるためにタオルを巻いてください。
とにかく、体を冷やさないことが重要です。

対策
もし低体温症の兆候がある人を発見した場合に、お風呂などに入れて体をすぐ温めるのはNGだということです。毛布や湯たんぽなどで、徐々に体の“内部温度”を上げてあげることが重要です。
さらに、「体の震えに加え、何か意識がおかしいときには、すぐ救急車を呼んでもらうのが助かる道」だということです。