盛岡市の企業が開発した、片手にまひのある患者向けのリハビリ用ロボットが3月に全国で発売されることになりました。

きょうお披露目されたのは「手用ロボット型運動訓練装置ウーべルト」、通称「片麻痺ロボット」です。
片方の手や指にまひのある患者の症状を改善することを目的にしています。
医療機器などを製造する盛岡市の東北医工が23日、岩手県庁で会見を開き、3月から全国で発売することを発表しました。

ロボットの特徴は大きく2つあります。一つは動く手の映像を反転して映すことで、まひした手が動いているかのように見える点です。
これにより脳の神経回路が活性化され症状の改善が期待できると言います。

もう一つは動く手の動きに合わせて、まひした手の動きをアシストする機能です。
これまで作業療法士や理学療法士任せとなっていた手のリハビリがロボットを使うことで患者が自律的に行えるようになります。
(東北医工 代表取締役 大関一陽さん)
「治る可能性が低かったものがいくらか上がるのであれば、十分機械として世の中に貢献できるのでは」

ロボットの予定販売価格は1台500万円で、2026年度は10台の販売を目指しています。