ことしの傾向は「ボリュームを抑えて価格を据え置きか」調査会社の予測
イズミでは2025年、恵方巻の販売を約75万本と見込んでいます。売り上げは、10年前と比べて2倍ほどに増加しました。
店舗数が増えていることが主な要因ですが、コロナ禍で顕著に伸びています。また、いろいろな味が食べたいという需要から、ハーフサイズやセットが人気を集めています。
恵方巻の販売は予約制が増えています。

帝国データバンク情報統括本部の 藤井俊 部長によると、「これまでは、ある程度売れ残りを見込んだ高めの価格設定だったがここ数年、原材料費が高騰して、値段がさらに上昇」とした上で、
「2025年はボリュームを抑えて価格を据え置く、実質値上げの動きが強まるだろう。廃棄ロスは収益の圧迫になるため、需要と供給のバランスを見ながら、極力売れ残りが出ないよう生産する必要がある。海鮮をふんだんに使った高級商品ほど、その傾向が顕著になりそうだ」と話しています。

イズミでは、AIを活用して利用客の数を予測し、原料発注を自動計算することで無駄な仕入れを防いでいます。さらに売り上げを時間帯で確認し、製造や値下げを調整しています。
デパートの福屋では、2024年の実績・2025年の曜日割りを考慮して販売数を予測。一本ものよりハーフ・細巻きを増やし、無理な作り込みは行わず、当日の状況を見ながら数量を追加するなど、各社がフードロス対策に取り組んでいます。