パートナーと暮らす男性が感じた不安とは…

「となりにもいたんだ、すぐ近くにいたんだと、市民の皆さんが受け止めてもらえる土台ができたことが大きい。登録してるんですっていえることが大きい」と話すのは小浜耕治さん(62)です。仙台市内でパートナーの男性と30年以上一緒に暮らしています。

しかし、東日本大震災やコロナ禍を経験しパートナーにもしものことがあったとき、公的に関係を証明できない自分はどうなるのか。大きな不安を感じたといいます。去年1月、仙台市が制度導入にむけ当事者に行ったヒアリングでも小浜さんは制度の必要性を訴えました。

ヒアリングで話す小浜さん:
「だんだん人生の終局に向かって大事な局面が増えてくる。その中で、法的な裏付けがない関係がもろいと実感している。そこを少しでも緩和していただきたい」

後藤舜キャスター:
長年一緒に暮らしていながら、公的な裏付けがない関係に不安を感じるという意見でしたね。

増子キャスター:
そうですね。この制度が導入されたことで例えば、市営住宅への申し込みや災害時には、り災証明書や住まいの復興給付金をパートナーが代理申請できるようになりました。市営墓地の名義をパートナーが引き継ぐことが可能になるなど行政サービスの部分は一定程度、整備されました。