アメリカ第47代大統領にドナルド・トランプ氏が就任しました。4年ぶりに返り咲いた新大統領の誕生は静岡県内にどのような影響を及ぼすのか、経済の専門家は「物価高の傾向は続く」と指摘します。
<トランプ新大統領>
「アメリカの黄金時代が今始まる。ただシンプルにアメリカを第一に考える」
就任式で「アメリカ第一主義」を強調したトランプ大統領。パリ協定やWHO=世界保健機関から脱退する大統領令に署名するなど異例の演出を行い、バイデン政権が進めてきた政策から大きく方針転換することをアピールしました。
4年ぶりに返り咲いたトランプ大統領。県民はどのように受け止めているのでしょうか。
<男性>
「(トランプ氏は)やり手という感じ。突飛なことをやる感じがする」
<男性>
「個人的に投資をしているので、インフレとかそういったのは気になる。アメリカファーストなところはあるが、芯が通っている気がする」
トランプ氏の手腕に期待する声がある一方こんな声もー。
<男性>
「経済活性化することもあるだろうけど、敵対的な関税のかけ方があったら不安だなと思う。極端なことをやりそう。そこがちょっと怖い」
<女性>
「経済人のトランプ氏が日本をどのくらい大事にしてくれるかなというのが心配」
先ほど、報道陣の取材に応じた鈴木康友知事は。
<鈴木康友 静岡県知事>
「早速就任演説で様々なトランプさんらしい発言がございました。まだまだこれから状況変化があると思うので、そうした状況をしっかりと注視しながら、県内経済・社会への影響を見ていきたい」
今後、私たちの生活にはどのような影響があるのか。
<静岡経済研究所 恒友仁専務理事>
「(これまでの円安の)一つの大きな要因は、日本とアメリカの金利差が開いたことによって円安がもたらされた。アメリカの経済をこれから強くするとトランプ大統領が言っているので、基本的な所をみると、今後も円安基調は続くというふうに思う。つまり物価高は今後当面続いてしまう可能性が高いと思う」
また、県内経済を支える製造業への影響についてはー。
<静岡経済研究所 恒友仁専務理事>
「アメリカの経済が良くなれば輸出額が増えるという意味ではプラスになるし、輸出するものに対する関税がかけられるとマイナスになる。ですので、プラスマイナスの幅がどうなるのかを、今後の展開を見ていかないと分からないという所がある」