任期満了にともなう宮古島市長選挙が20日投開票され、前副市長の嘉数登さんが現職を破り初当選を果たしました。保守系が3分裂する厳しい選挙戦での勝因は何だったのか、振り返ります。
「バンザーイ、バンザーイ」
1期4年の座喜味市政への評価や、高騰する住居費問題への対策が争点となるなか、無所属の新人で前副市長の嘉数登さんが9345票を獲得し、玉城知事を支えるオール沖縄勢力と一部保守系が支援する現職の座喜味一幸さんに2245票の差をつけ、初当選を果たしました。
▼初当選・嘉数登氏
「(公約の)1丁目1番地として、少子化対策。それから若者の定住促進、人手不足対策をあげているので、そこはフォーカスしてやっていきたい。市民が真ん中の豊かで明るい宮古島市を作っていきたいと考えている」

嘉数さん自身も含めて保守系候補が3人立候補するという厳しい状況でしたが、前副市長としての行政経験を生かした政策を掲げつつ、地元県議や市議、経済界などの支援を受けて、分裂する保守票を取り込む戦いを展開させました。
▼沖縄自民党・無所属の会 下地康教県議
「これからの宮古島、やはり予算をとっていかないといけない。嘉数登が当選したことで、実行力とスピード感をもって(予算獲得が)できると信じている」