生産コスト増で「今の適正価格は平年の1.5~2倍」

 「高い、高い」と言われる野菜ですが、そもそも今の“適正価格”はいくらなのでしょうか。明治大学の作山巧教授は「野菜の適正価格は平年の1.5~2倍」と話します。肥料・農薬・燃料など、生産コストが上がっているため、小売価格も上昇するということです。

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 こうした中、これからの日本の農家について、「10年~20年後には、農家の数は5分の1になる」と作山教授は断言します。農家の高齢化が進んでいて、“儲からないから継がない”という農家も多いようです。

 そして、農家の高齢化の影響でまず減っていくのは、大根やキャベツなど生産に体力が必要で高齢の農家が作りにくい「重量の重い野菜」だと言います。農家の現状を踏まえ、われわれ消費者は「多少高くても国産の野菜を買うことで農家を守る」意識を持つべきだと、作山教授は指摘します。