東北大学「2050年までに全て『総合型選抜』に切り替える」
総合型選抜などを重視する動きは、名門国立のいわゆる旧帝大でも。
(東北大学 滝澤博胤理事・副学長)
「世界と伍する研究大学として、広く東北大学で学びたいという学生を受け入れ育成。25年後のあるべき姿として統合型選抜に移行する。日本の大学の相対的な地位低下が叫ばれる中、世界から優秀な人材を集めて世界に巣立っていく人材育成を目指す」

東北大学は2050年までに、受験を学力試験のみから全て「総合型選抜」に切り替えるという驚きの方針を決めています。

しかし、受験が簡単になるわけではないようです。
(東北大学 滝澤理事・副学長)
「学力は研究大学として大前提。プラスアルファの部分を見させていただく。面接で『東北大学で何を学びたいか』『将来どう生きていきたいのか』を評価する」


厳しい受験をくぐり抜け、入学したら羽を伸ばすというイメージもある日本の大学ですが、東北大は学力だけでなく学ぶ意欲のある学生を選抜し、国際競争力のある人材育成を目指すのが目的といいます。
時代とともに変わり始めた受験の形。それでも将来を拓こうとする真剣な思いは変わりません。
当初の記事では国公立も半数近くが推薦、もしくは総合型選抜と説明していましたが、これは大学側が用意している選抜方式の割合で、最終的な合格の割合は国立大が8割、公立大の7割が一般入試でした。
国内の大学全体では半数強が推薦もしくは総合型選抜であり、より正確な説明に修正しています。