地域によってさまざまある食文化。中には想像もつかない「なんじゃこりゃ?」なグルメがたくさん!知って納得、食べてびっくり。「なんじゃこりゃ?」グルメを紹介します!

「なんじゃこりゃ」実はうちだけ?意外な食文化

山内あゆキャスター:
地元の人には当たり前でも、よその人から見ると「なんじゃこりゃ」というものを集めました。

市町村合併で和歌山県・田辺市にやってきた大塔観光協会の職員が驚いたのは、お正月には餅ではなく、お椀一杯の大きなサトイモ「ぼうり」と呼ばれる正月料理。

田辺市の中でも、大塔地域にだけ昔から伝えられてきた料理で、出汁でじっくりとサトイモ(親芋)を煮たものです。一体、どうしてこれを食べるようになったのか。こんな言い伝えがあります。

1331年、村で餅つきをしていたところ、都を逃れてやってきた皇族がお腹を減らし、餅を求めたそうです。村人は皇族とは知らず、餅を渡しませんでした。その後、皇族だと知り、非礼を詫びて600年間、餅をつくことをやめていたということです。現在は和解して餅つきはしているそうです。

せっかくなので「ぼうり」は残し、学校給食には大きなサトイモではなく、小芋の「ぼうり」を出し、言い伝えとともに伝承しているということです。