やわらかくてジューシー、肉質は最高ランク

県畜産研究所が50人を対象に行った官能評価によると、福粕花は通常の福島牛に比べて、「柔らかい」と答えた人がおよそ4.5倍、「ジューシーさ」がおよそ2.3倍、「脂の甘みの強さ」がおよそ1.9倍となりました。

福島牛「福粕花」は、出荷前の90日間、酒粕をパウダーにして与えていますが、90日という期間も、福粕花のおいしさを追求して定められたもの。肉質は最高ランクの「肉質等級5等級」です。

さらに、福粕花が優れているのは味わいだけではありません。

小松研究員「酒粕は、福島県では地域の未利用資源、活用しきれていない資源なのでフードロス、未利用資源の活用というところにメリットがあるのかなと」

日本酒造りの副産物である「酒粕」をエサとして活用することで、フードロスの削減にもつながります。

小松研究員「今回の福粕花で福島牛のブランド力向上、最終的には地域の畜産農家の所得向上に繋げられれば」

福島ならではの地域資源を生かして生産された福島牛「福粕花」。福島牛の価値を押し上げ、県産畜産物のシンボルとなる日もそう遠くないかもしれません。

※「福粕花」はまだデビューしたばかりのため、県は今後、生産者団体と連携して生産頭数を増やしていくことにしています。現在は、郡山市の飲食店「牛豊」などで「福粕花」を味わえるということで、詳しくは公式HPをご確認ください。