酒粕の肉質への影響は?研究員に聞く

そんな福島牛「福粕花」に欠かせない酒粕パウダーを作っているのが、郡山市に本社を置く「TOHOピクス」です。こちらでは、二本松市の「人気酒造」から、今年度およそ5トンの酒粕を仕入れ、パウダーを作っています。

TOHOピクス・馬場雄治郎常務「仕入れたものを細かくちぎって、低温で乾燥させて、そのあと粉砕して、酒粕の栄養を損なわないように製造しています」

酒粕は、乾燥させることで保存期間が延びるため、天候に左右されず、エサとしていつでも安定して与えられるなどのメリットがあります。

では、この酒粕パウダーは、肉の品質にどのような影響を与えるのでしょうか。福粕花の実証試験を行った、県畜産研究所の担当者に聞きました。

県農業総合センター畜産研究所・小松一樹研究員「(福粕花は)酒粕をあげていない牛と比べて、脂が甘い、柔らかい、ジューシーというところで、評価が高い結果となりました」