「予算も知らんくせに震度6なんて言うな」
神戸市の最大震度想定は、過去に発生した地震に基づいて議論が行われた。山崎断層地震や枚方断層地震などによる「震度5強」か―。「震度6」である「六甲山断層」とすべきか―。意見が分かれた。

会議には神戸海洋気象台(現・神戸地方気象台)の稲浦昴測候課長(当時)も出席していた。1996年の取材時に稲浦氏は「兵庫県内では、過去に豊岡で震度6が2回もある。当然想定を震度6にすべきではないか、神戸市として。そういうことを強調した」と。しかし、神戸市の担当者から「神戸市の予算も知らんくせに震度6なんて言うな」との発言があったと証言している。
