販売用の在庫を『救援物資』に!物流網を生かした被災地支援
またコンビニの物流網を生かし、被災地に支援物資を届ける取り組みも定着しています。
兵庫県西宮市にあるローソンの物流拠点には、飲料やカップ麺などが、倉庫の天井近くまで保管されています。
2017年、コンビニ各社は災害の時に優先的に支援物資を運ぶ国の指定公共機関に指定されていて、こうした物資が自治体を通じて被災地に送られることになります。ただ、これは災害用の備蓄品ではありません。
(ローソン・近畿商品部 宮城大輔部長)「あくまでも営業用として使っている在庫から、救援物資として対応していく」
普段、店で販売する商品を支援物資に転用するため、消費期限の管理などがいりません。去年1月にはここから能登へ支援物資が送られました。
(ローソン・近畿エリアサポート部 江藤隆裕部長)「東日本大震災を含め、経験をアップデートしながら災害時の対応がマニュアル化され、いまに至る。必要な存在としてあり続けることしかないのかなと」
30年前の経験を決して無駄にしない。次の災害への備えが進んでいます。