市が進めていた『無電柱化』のデメリットも露呈
いっぽうで、課題も浮き彫りになりました。それが地中に埋まっている電線の復旧です。
(記者)「ここでは地下に潜った職員が酸欠にならないよう空気を送り込みながら、地下に埋められた電線に地震の影響が出ていないかどうか調査が進められています」
神戸市は、街の景観向上などを目的に、電線を地中に埋める『無電柱化』を進めていました。
(Q地中の電線の修理は地上と比べて何が大変?)
「道路を掘って(損壊した)配管を見つけ出して修理しないといけない。それだけどうしても手間がかかります」
無電柱化は、電柱が倒れて家屋が倒壊するのを防げる一方で、地震の揺れで地中の配管や電線が傷つくと、場所の特定が難しく復旧に時間がかかります。阪神・淡路大震災では地上の電線と比べ倍以上の時間を要しました。