今月(1月)13日、宮崎県で最大震度5弱を観測する地震が発生し、気象庁は、南海トラフ地震臨時情報(調査中)を発表しました。
2019年に運用が始まり、昨年8月に初めて発表された「南海トラフ地震臨時情報」。
「南海トラフ地震臨時情報」が発表されると、どのようなことに注意して行動しなければならないのでしょうか。
南海トラフ地震とは?
気象庁によりますと、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界で繰り返し発生してきた大規模地震です。
科学的に想定される最大クラスの南海トラフ地震(南海トラフ巨大地震)が発生した場合、静岡県から宮崎県にかけての一部では、震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています。
また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。
地震は一度では終わらないかも…
過去には、想定震源域のほぼ全域で同時に地震が発生したこともあるほか、東側半分の領域で大規模地震が発生し、時間差をもって残り西側半分の領域でも大規模地震が発生したこともあるということです。
前回の南海トラフ地震は、1944(昭和19)年の昭和東南海地震と1946(昭和21)年の昭和南海地震であり、この2つの地震は約2年の時間差をもって発生しました【画像①】。

では今回、発表された「南海トラフ地震臨時情報」とは何でしょうか。