▼「地震がいつ起きても困らない対策を」

―――『30年以内の発生確率が70~80%』と言われていますが、精度が上がることは今後考えられますか?
「研究は日々進歩しているんですけれども、みなさんが期待するように『あす起こる』とか『1週間以内に起こる』というレベルまで発展するのは、まだ当分難しいと考えられています。『70~80%』というのが、もう少し幅が狭くなることは今後あるかもしれませんが、まだ予知・予測は難しいのが現状です」
―――では、改めて私たちは今、何を一番意識すべきでしょうか?
「確実に南海トラフ地震はいつかは来ますので、それに向けて地震がいつ起きても困らない対策を。住宅の耐震化、家具の固定、非常用の持ち出し袋の用意、避難経路の確認ですね。そうして防災意識を高めることが、我々にできることだと思っております」