記者の問いかけに「犯罪ではない」と繰り返す男性

 さらに、道頓堀近くに駐車する白い乗用車。警察官に気付いたドライバーの男性が名乗り出てきた。

 (警察官)「(標章は)自分のですか?」
 (男性)「お父さんのです」
 (警察官)「お父さんはどこにいるの?」 
 (男性)「今、家にいてます」
 (警察官)「利用目的外で違反になっちゃうんです。免許証はどこにありますか?」
 (男性)「今…おウチ、おウチに」

 父親の標章を使っていたと話す男性。この場所にとめていた目的はというと…

 (警察官)「ここにとめやすいからとめた?」
 (男性)「とりあえずとめて、そこでご飯を食べるつもりやったからね」

 法律違反の認識はあるのか。記者が男性に話を聞いた。

 (記者)「事情を聞きたいが?」
 (男性)「ダメです。犯罪じゃないからね。ダメです」
 (記者)「標章はあなたのではない?」
 (男性)「もう警察に伝えているんで、ダメです」
 (記者)「標章はお父さんの?誤って使った?」
 (男性)「やかましい。大丈夫です」

 男性は「犯罪ではない」と繰り返し、それ以上は答えなかった。

 障がい者の暮らしのためにつくられた駐禁除外標章制度。不正使用はその制度も揺るがしかねないれっきとした犯罪だ。
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