標章の不正使用が横行「コピーや売買されていると聞く」
(記者リポート 去年11月)「金曜日の午後9時となりました。堺筋には路肩に多くの車がとまっています。駐車禁止のはずですが、どの車にもドライバーは乗っていません」
大阪ミナミの繁華街、心斎橋や道頓堀のすぐそばを走る5車線の道路『堺筋』。夜間は客待ちのタクシーを除いて一般車は駐車禁止だが、路上にずらりと並んでいる。そのほとんどがダッシュボードに駐禁除外標章を置いている。夜が更けても…
(記者リポート 去年11月)「午前0時になりましたが、堺筋にとまった車はほとんど動いていません。標章を掲示した車のほとんど動かず、駐車したままです」
この現状について、一般ドライバーたちに話を聞いた。
「(道の両側)ほとんどとまっていますね。(Qどう思いますか?)(駐禁にならず)うらやましいです」
「めちゃくちゃ多い。特に金曜・土曜は。(標章を使っているのは)若い子が多いです。若いといっても僕くらいの。僕40歳なんですけど、それぐらいの年齢の人が多いです」
また、障がいがあり標章を持っている男性は、この通りに駐車する車には「標章の不正使用が多い」と話す。
(障がいのある男性)「(標章を使っている人が)たくさんおるけど、コピーとかやっているやつも多いらしい。(標章が)売買されているとかも聞く」
この男性によると、交付を受けた障がいのある本人以外が標章を使ったり、コピーした標章を不正に使ったりしているという。
取材班は、標章を置いて長時間駐車している車のドライバーに、帰りを待って声をかけた。
(記者)「標章はあなた自身に交付されたものですか?窓を開けていただけませんか?」
(若い男性2人組)「……(無言)」
問いかけに答えない若い男性2人組。突然、ドアを開けた。歩行に支障はないようで、早足で去っていった。