親の存命中に実家じまいしておくメリット
一方で、実家じまいが“うまくいった”ケースも。
東京在住の60代Aさん。自身も育った熊本県の実家を母親の存命中に足かけ3年で実家じまいしました。
介護で東京に母親を呼び寄せていたため、使っていない状態だった実家。しかし父親ががんばって建てた家であり、母親としては夫に対する思い入れもあるため、Aさんはなかなか売却の話を言い出せなかったといいます。
それでも決意して母親と話し合ったAさん。母親の存命中に実家じまいをして良かった点は、処分するものや残すものを直接母親に聞けたことだといいます。例えば、父親の仏壇をどうするか悩んでいたところ、母親は意外にもあっさり処分を了承したそうです。
売却時に必要な住宅購入時の書類がどこにあるか、すぐにわかった点もよかったといいます。