プロに聞く“実家じまいを成功させる”ポイント

 実家じまいする際のポイントを、これまで500件以上の実家じまいに関わったという実家じまいアドバイザー・永野彰一さんに聞きました。

 まず大切なのは、親の生前に関係者を集めて話し合うこと。

 永野さんは、「家は生き物。ただただ持っておくのは最も悪手」だとしたうえで、売却などをしないのであれば、相続して居住するかリフォームして貸し出すなどするべきだと話します。

 また、売却したうえで賃料を支払って住み続ける「リースバック」という手段もあります。

 そして住まない・売れない場合は、持ち続けることでさらにコストがかかるため、費用がかかるとしても早めに処分した方がいいということです。

 また、実家じまいがうまくいくかどうかは片付けにかかっていて、作業するのは「業者」一択だといいます。身内が片付けようとすると思い出と向き合ってしまい、時間がかかったり先延ばしになったりするため、本当に必要なものだけ身内で判断して、あとは任せることを永野さんは推奨しています。

 家は人が住まなくなると、傷んで「負動産になる」と永野さんは警鐘を鳴らします。“負動産”になってしまう前に、今一度、実家じまいを考えてみてもいいかもしれません。