マグロ1匹が2億円超え、ウニ1箱が700万円…今年の景気を占う「初競り」が各地で行われ、高値での取引が相次ぎました。新年早々、景気の良いニュースが届きましたが、今年の景気はどうなるのでしょうか?
景気は回復しないけど…今年は給料「上がります」 中小企業どうなる?
井上貴博キャスター:
2025年、給料は上がるのでしょうか。専門家2人に聞いてみました。

【チーフ日本経済エコノミスト 酒井才介氏】
給料は「上がります」(大企業5%弱 / 中小企業2~4%)
“景気が回復”するわけではないが…
●人手不足で給料を上げざるを得ない
●日本に賃上げのモメンタム(勢い)がある

【経営評論家 坂口孝則氏】
給料は「上がります」(大企業5% / 中小企業2~3%)
“景気が回復”するわけではないが…
●人手不足で給料を上げざるを得ない
●値上げが浸透してきた

経済評論家 加谷珪一さん:
私も給料は上がると思います。専門家のお二人も大企業は5%くらいと見立てているようですが、大体の専門家はそのように見立てていると思います。
問題は中小企業です。中小企業は大企業の下請けのような仕事をしている企業が多いため、大企業がきちんと支払いをしてくれるのであれば、大企業並みに賃上げが実現できるかもしれません。
しかし、それがうまくいかないと(賃上げ率は)2%台になるのではないかということで、専門家の予想にも幅があります。(2%台だと)賃金が上がった感覚がないのではないでしょうか。
ホラン千秋キャスター:
全体的に給料を上げていくためには、いろいろなことが良い循環をしていかなければいけませんよね。
経済評論家 加谷珪一さん:
懐があたたかくならないと消費には回りませんから、大企業、中小企業が、ある程度思い切って賃上げをした方が日本経済にはプラスだと思います。
産婦人科医 宋美玄さん:
保険診療の医療の場合、診療報酬が全国一律で価格が決まっていて、消費税や経費が上がってもそのなかでやるしかありません。そのため医療業界に関しては賃上げが難しく、ますます人手不足になってしまうと危惧しています。
診療報酬が低いまま薄利多売となり、赤字になってしまうところも多いです。このままでは医療が崩壊してしまいますので、その辺りも国で考えていただきたいです。