全国和牛能力共進会が10月6日から鹿児島県で開催されます。

全国和牛能力共進会、通称「全共」は、5年に一度開かれる和牛の日本一を決める大会です。

部門は「種牛の部」と「肉牛の部」の2つがあり、各部門で最も優秀な牛に内閣総理大臣賞が贈られます。宮崎県勢は内閣総理大臣賞を3大会連続で獲得しています。


MRTテレビ「Check!」では「和牛日本一へ」と題して、シリーズで大会に出品する農家を紹介します。

1回目は、5大会連続出場し、全共に人生をかけている高千穂町の畜産農家です。

選ばれるまでは普通の牛 選ばれるとぐっと良くなる

熊本県との県境にある高千穂町河内。

深い山間で30年以上にわたり牛を育ててきたのは、林 秋廣さん(69歳)です。


(林 秋廣さん)
「牛は不思議なもので、選ばれるまでは普通の牛なんだよね。選ばれるとぐっと良くなる。それに見合った風格というのが出てきてね」

今年の大会で全共への出場が5回目となる林さん。

3回目の挑戦となった2007年の鳥取大会で林さんは見事、内閣総理大臣賞を獲得しましたが、前回の宮城大会では5位。

この5年間、その時の悔しい思いを忘れることができませんでした。

(林 秋廣さん)
「今回はリベンジという意識が強かった」