「ママ、いまから『えいっ』てしてくるね」
多くの感動を与えたパリオリンピックとパラリンピック。世界最高峰の舞台で力を尽くした選手たち、その思いは、言葉にもあふれていました。
バドミントン銅メダル・渡辺勇大選手「色々ありましたけど、最後に勝ってオリンピックという舞台でもう1回表彰台に上がることができて、とてもうれしいです」
バドミントン銅メダル・東野有紗選手「本当に勇大くんと出会って良かったなって思っています」
バドミントン・大堀彩選手「本当にたくさんの人たちに支えられて、この舞台に立つことができたので、皆様の前でセンターコートでプレーすることができてすごくよかった」
車いすラグビー金メダル・橋本勝也選手「今までやってきたことが間違ってなかったと、きょうコート上で証明できた」
中でも、印象深かったのは、パラリンピック陸上砲丸投げの福島市の齋藤由希子選手。4位に終わり、悲願のメダルには、あと一歩、及びませんでした。
おととし出産した娘に、砲丸を投げることを「えいっ!」ってしてくると教えている齋藤選手は、遠く離れたパリから、電話で娘にこう話したと言います。

齋藤選手「『ママ、今からえいってしてくるから見ててね』って。娘にお土産を持って帰れなかったことだけが悔しい。メダルは持って帰れないが、今回の成績を報告に行ったときは温かく迎えてくれると嬉しい」