被害訴える検事Aさんを単独取材「まさに私が目指す検事の姿だった」

否認に転じた北川被告に、Aさんは何を思うのか。今回、初めてテレビの単独取材に応じ、その胸の内を語った。

被害を訴える 検事Aさん
「検事の使命がどういうものなのか、検事のイロハを初めて指導を受けたのが、北川被告人でした。私にとっては、彼がまさに私が目指す検事の姿だと思っていましたし、上司であり親のような存在でした」

“関西検察のエース”と呼ばれ、800人以上の職員を抱える大阪地検のトップを務めた北川被告。

これまで最高検察庁の刑事部長など主要ポストを歴任し、大阪地検の検事正に就任後は、犯罪被害者の支援を強化する枠組みを打ち出すなど、組織改革にも取り組んできた。

親しみやすい性格で職員からも慕われていたというが、厳しい一面もあったとAさんは振り返る。

被害を訴える 検事Aさん
「仕事も十分にできなかったときは『この窓から飛び降りろ』とか『顔を見たくないので部屋に入って来るな』と言われた。それが自分の仕事に対する指導だと思って受け止めた」

これまで、性犯罪や虐待など大阪府警の捜査一課が担う凶悪事件を、数多く手がけてきたAさん。

検事としての北川被告に“畏敬の念”を抱き、職務に邁進してきたという自負がある。