国も強調する再稼働の意義とは?
東日本大震災前、全国には54基の原発があり、国内のおよそ3割の電気を発電していました。しかし、震災後、一時全ての原発が運転を停止し、現在は24基の廃炉が決定。

東日本で再稼働した原発は1基もありませんでした。報告を受けた武藤経済産業大臣もその意義を強調しました。
武藤容治経済産業大臣:
「東日本における“電力供給構造の脆弱性” “電気料金の東西格差” “脱炭素原電による経済成長機会の確保”という観点からも、東日本の原子力発電所の再稼働は極めて重要」

燃料費の高騰により、大手電力会社が電気料金を値上げした去年6月の一般家庭向け料金の比較で、原発が複数基稼働している関西電力や九州電力は、東北電力よりも電気料金が3割以上安くなっています。火力発電の比率が高い東日本の会社は値上げを余儀なくされました。

では、今回の再稼働がすぐに料金の値下げにつながるのでしょうか。