利上げの判断は?日銀が発表

小川キャスター:
実際に利上げが行われるのかどうか、いかがですか?

23ジャーナリスト 片山薫さん:
市場で金利がどうなるかを見ている人たちの見方としては、「19日の利上げは見送られるのではないか」という方が多い予想になっています。ただ注意するべきなのが今、為替は153円台後半ですが、先ほど154円台まで行きました。これは利上げをしないと、それだけ円安がどんどん進んでしまう恐れがあります。

これを日銀が食い止めるかどうかと言うと、今は食い止め時なんじゃないかと私は個人的には思っています。日銀の利上げというのも、委員の中では意見は割れていると思いますが、やってもいいタイミングなんじゃないかなと個人的には思っています。

藤森祥平キャスター:
年末年始に、円安がさらに進む可能性があるわけですね。

みずほ銀行のチーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔さんによると、「日本は、円安か金利上昇のどちらかを選ばないといけない」ということです。

23ジャーナリスト 片山さん:
このまま放置しておき、低金利を続けていくと円安・物価高になってしまう。一方で、金利をどんどん上げていくと、企業も借金が返せず、住宅ローンも返せなくなってしまって金利上昇でもやっぱり経済を冷やす可能性があります。

ただ、円安も放置すると家計が厳しく、景気が悪くなるかもしれないという意味で、どちらをとっても厳しい茨の道なんじゃないかなと思います。

トラウデン直美さん:
現在は金利上昇をしていけるほどの元気はまだあるのでしょうか?

23ジャーナリスト 片山さん:
本当に金利上昇が少しずつなので、まだ2回ぐらいは…少なくとも3回ぐらいまではできるのではないかと言われてます。

しかし、これ以上やっていくと今度企業が持たないといったことになるので、わずかですけど円安是正のチャンスはこれからもあるんじゃないかなと思います。