付近を一級河川が流れる 過去には大規模な浸水被害

 「浸水の危険」とは一体、どういうことなのか?取材班が病院の建設予定地を訪れてみました。

 (記者リポート)「あちらに見えるのが新しい病院の建設予定地です。そのすぐ近くには川が流れていて、ハザードマップでは浸水のリスクが指摘されています」

 移転先の土地の目と鼻の先には一級河川の揖保川が流れていて、最も近いところだとその距離は55mほどです。

 国交省のハザードマップでは、病院の移転先付近は激しい雨が降った場合、最大5~10mの浸水が予想されている場所もあるのです。

 2009年8月、台風9号による集中豪雨では、新しく病院が建つ地域でも約200件の浸水被害が発生するなど大きな爪痕を残しました。

 (木下清治さん)「なぜハザードマップで浸水リスクが指摘されているところをわざわざ選んで建てるのか疑問です。不満です」