◆取り調べ調書「創作文学みたいになってた」
その後の警察での取り調べなどについては、「調書が違う内容だった。見たことを話したのに、内容がびっくりするぐらい、言っていない言い回しや強い言い方になって、創作文学みたいになってた。全然違う言い回しになり、『直してください』と指摘した」と話しました。

逮捕ということに関しては、「逮捕されるというのは全く思っていなかった」
「修被告も何も悪いことはしていない。なぜ逮捕されたのか全く分からない」、
死体ほう助の罪については、「遺体を家に置く」と言われたこともなく、浩子被告が遺体を置くことについて話したことは「一切ありません」と述べました。

当時を振り返って今思うことについて、浩子被告は「事件が起こった後だから思うことかもしれません。どんな手を使ってでも娘を止めていればと思うがどうしようもできなかった」とし、「通報するべきだったとは思っていない。世界の中で瑠奈が1人ぼっちになっても瑠奈の側に立っていたいと思い出来なかったし、しなくて良かった」と声を震わせながら話しました。
 
瑠奈被告については、「瑠奈が戻ってきたと錯覚することはあったが戻ることはない」「そもそも『違うよ』という否定を使うことはない。自分の態度で(瑠奈被告から)『否定したよね』と言われたことがあるし、言葉遣いというか、怒ることを抑える時は丁寧に言うことを心掛けていた。日常で楽しいこともあったので神経をすり減らしたりはない」と話しました。

また、パワーストーンや古着など瑠奈被告のほしいものは全て買ったか、問われると、「全てと言われると困る。一緒に化粧品売り場に行って、口紅がほしいと言われた時は『その色持ってるんじゃない?』ということもあった」と答えました。

12日午後4時半すぎ、約4時間に及んだ被告人質問が終わると、浩子被告は裁判長に一礼し、静かに着席しました。

12日の廷内(札幌地裁)

 

 

 浩子被告の次回の裁判は、12月20日(金)午前11時からです。

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