2023年7月、札幌・すすきののホテルで首を切断された男性の遺体がみつかり、親子3人が逮捕・起訴された事件で、12日午前11時から母親の田村浩子被告(61)の7回目の裁判が開かれ、浩子被告への被告人質問が続いています。
■いないはずの姉や「シンシア」「ルルー」「ベイビー」などの存在を口に…
瑠奈被告(30)が「瑠奈は死んだ」と言い始めたのは、「記憶では19歳から20歳にかけて」と話し、言い始めたきっかけについて、浩子被告は「直接かはわからないが、高校の同級生が卒業していくなか、教室に入れず卒業できないのを焦りに感じた。それで『座っていれば単位取れるのでは』と口に出してしまった。それを聞かれたのかも…。そのころから少し距離を置かれているような気がした」と説明しました。
また、「姉の存在がいると聞かされて他にもいろんな人がいると。『どうしたのかな』…と思った」と説明し、瑠奈被告から『シンシア』など別の名前が出て来たり、何人か入れ替わっている感じがあり、『ルル―』『ベイビー』といった、話し方の違う男性も表れたということです。
「『シンシア』は“お姉さん”で、瑠奈に何かあれば守るという強い存在。『ルル―』『ベイビー』は年下で甘えるような感じ。『シンシア』が現れたら『親子じゃない』と言われて」
「最初はめまぐるしく変わっていた記憶。その都度、瑠奈被告から『私が誰だかわかる?』と聞かれ、間違って読んだら『違う』と激怒された」
「『お嬢さん』と呼ぶようになったのは…娘の瑠奈が不安定になることがあるので、名前を呼ばないように便宜上考えた」
また、男性から女性の人格に戻って「さっきのは怖い人」「大丈夫だから」と瑠奈被告が話したこともあったと述べました。