金沢工業大学内での実験中に起きた20日の事故について、大学側が翌日に開いた会見です。
学長「一刻も早い回復を祈る」

「大学の研究所内で実験中に事故を起こしてしまい、また、それによってけが人が発生してしまったこと、これを大変申し訳なく思っております。そして怪我をされた学生さん、教員の一刻も早い回復を祈っている次第でございます」
事故の経緯

「まず9月20日ですが、14時43分に事故が発生しました。場所は金沢工業大学の「やつかほリサーチキャンパス」内にある、69号館地域防災環境科学研究所1階の実験室で事故が発生しました。けがをされた方は、建築学部の学生2名、それから教員1名でございます。実験にはその他、2名の学生が携わっていたということでございます。
実験内容でございますが、日本家屋の土壁の耐震性能の実験を行う最中でした。まず14時43分ごろ事故が発生、44分には同席して実験をしていた学生が119番に電話をして、救急車を呼びました。50分には研究所があるリサーチセンターの事務所から、本校に連絡があり、職員が向かい策をとることとなりました。ケガの状況でございますが、保護者様とのやりとりを行っているところで、その詳細については、はっきりとは申し上げられませんが、現在入院して治療中であるということで、3名とも入院しているという状況でございます」
事故が起きた時の状況

金沢工業大学 河合儀昌 産学連携局長
「今回の実験につきましては、土壁を模型として作り、試験機にかけて耐震の性能を測る試験を行っております。昨日は、試験体として作りました土壁9枚を試験状態に並べておき、少し離れた場所にある、試験機の方へかけて、実際の荷重をかけるような試験実験を予定しておりました。
状況は、土壁を9枚並べて置いてあったんですけれども、一番端の方にクレーンとロープで維持するような形で実験を始めております。壁は棒で支え、それぞれ固定していくようなことをしていたんですけれども、それを1枚外して、実験装置の方へ移動する作業を始めたところで、壁を支えていたねじを教員と学生で外していたところ、突如の壁が崩れてきた、ということが今回の状況でございます。教員と学生2名がまだ入院中ですので、なぜそこで崩れてきたかという状況がちょっとまだ詳しくつかめておりませんので、タイミングはねじを外すタイミングではあったんですけれども、その壁が、なぜ倒れてきたかということにつきましては、あともう少し時間をかけて調査していきたいと思います」