震災で一時、すべての島民が本土に避難

出島地区の漁師、酒井実さん(82)。島で生まれ育った酒井さんも、開通を待ちわびていた1人です。

酒井実さん:
「長年の夢。架かって万歳だ。みなさんのお陰でなんとか無事に開通することをうれしく思う」

震災前、出島にはおよそ500人が暮らしていました。しかし、津波で建物の8割が被災、ライフラインが寸断されて、一時、すべての島民がヘリコプターで本土に避難しました。

2年後には小中学校も閉校し、人口は90人余りにまで減りました。

酒井実さん:
「子どもたちも学校がなくなりみんな本土に行き、若い人たちも行って子どもの面倒を見る。当たり前のこと」