関東の「オーケー」 関西との“食文化の違い”を研究
その成功のカギを握るひとつが「総菜」です。直接的な売り上げはもちろん、実は来店頻度を上げる大事な要素。今回の出店に伴い新商品の開発を任された担当者は。
(総菜・ベーカリー本部 田中邦明本部長)「(関西は)売り場の半分くらいが巻物だったのでずいぶん違うと思いました。寿司は特に。売り上げの構成比も寿司は関西が高かったので」
例えば「巻もの」も首都圏では“細巻き”が主流ですが、関西は圧倒的に“太巻き”で食べ応えにこだわる関西人ゆえと分析します。さらに…
(田中本部長)「(関東では)たこ焼きと焼きそばの2種類しかやっていない、粉ものは。関西ではいまの関東の売上規模の10倍くらいを見込んでいます」
関西向けに50種類ほど開発することになりました。日々、試行錯誤の連続です。
(田中本部長)「(すし飯は)関西の方が甘みと酸味が強い。食文化の違いはあると思うんですけど」
すし飯も、味は濃い目の関西風に。粉ものについては、新たに大ぶりの鉄板を各店舗に導入し、製造力をアップする体制も整えました。
今年10月、社長試食の日。関西を意識した試作品が並びます。具材などの特色とともに店頭予定価格、原価率などシビアな情報を共有しながら進みます。力を入れた粉ものも登場。自信作のモダン焼きです。
(担当者)「競合他社の価格は豚玉399円から、モダン焼きは100円アップで498円~500円台とオーケーとしてはこれを399円で出させていただこうと」
(二宮社長)「いただきます」
仕入れ力を生かして材料費を下げさらに店内調理することで価格も抑えました。
(二宮社長)「おいしい」
(田中本部長)「(麺を)挟むので」
(二宮社長)「作業性がね」
(田中本部長)「作業が重たくなっちゃうんですけど、そのほうがやっぱりおいしい」