物価高が続く中で気になるボーナスの話題です。愛媛県内にある民間企業の冬のボーナス支給額は、去年をやや上回る見込みであることが、いよぎん地域経済研究センターの調査で分かりました。増加は3年連続です。

IRC=いよぎん地域経済研究センターが、県内に事業所を置く民間企業299社から回答を得たアンケート結果によりますと、この冬のボーナスの支給見込み額は1人あたりの平均で42万7000円でした。

去年と比べ0.5%、額にして3000円の増加でした。増加は3年連続です。

増加の要因についてIRCは、春の労使交渉の結果や人手不足の深刻さを反映したものと分析しています。

IRC・矢野一成社長
「3年前から比べると増加率は2.8→0.8→0.5と徐々に低下している。従業員に応える人手不足に対応するため今後も賃上げ、ボーナスの増加が続いていくと思うが、なかなか厳しい状況になりつつあると思う」

業種別では、製造業の平均が55万円と去年を3.4%下回り、中でも「機械・金属」は燃料費・物流費の高騰などの影響から13.2%の減少となりました。

一方、非製造業の平均は去年を1.7%上回る40万1000円で、「建設」を除く4つの分野で去年を上回りました。

記録的な円安の影響もあり、物価高が家計を圧迫する中、街の人たちのボーナス事情は…

女性・看護師
「増えると思ってはいる。外食に使いたい。日ごろ節約しているのでボーナスがある時にちょっと羽を伸ばして使えたら」

男性・会社員
「毎年変わらず出ているので今年ももらえると期待はしている。子どもが1人産まれてそちらにいろいろと使おうかと思っている」

男性・運送業
「現状維持というところでは。とりあえず貯蓄。この先どうなるか分からないし…」

なお、来年度の平均月給の改定について、県内企業のおよそ7割が増額の予定と回答したということです。