やさしい街に

あるネパール人の方が、ネパールに帰った時に、ネパール語で書かれた本の、おすすめ本を何冊か購入して、その本を寄贈していただいた。大久保図書館の外国語の本の棚に、いわば、ネパール語のおすすめ本が加わったわけだ。

ある時、別のネパールの方がその棚を見て、「あ、この本は知ってます」とおっしゃった。寄贈をした方が、もしもこの言葉を聞いたら、どんなに嬉しく思ったことだろう。大久保図書館は、いろいろな国々の方々のご厚意によって支えられている。このことを、ゆめ忘れてはいけないと思う。

ある外国人の方がおっしゃっていた。「自分が住んでいる街の図書館に、自分の国の言葉の本があれば、自分はその街に受け入れられていると思う」と。大久保という街は、「やさしい街」と思われているだろうか。それを信じたい。