各地で値上げ発表 「単身・少人数世帯が増え、収益が減少」と専門家指摘

物価高騰の影響もあり、全国各地で水道料金の値上げが発表されています。

▼名古屋市では2025年10月から4人世帯の場合、240~290円増加、▼岡山県倉敷市では2025年1月から、4人世帯の平均で220円増加(最初の1年)、▼山口市は2025年4月から、3~4人世帯で400~500円ほど増加するということです。

水道事業に詳しい近畿大学の浦上拓也教授は、「人口減少や単身・少人数世帯が増え、水道事業者の収益が減少。安定した収益源である家庭用の値上げが実施されるのでは」と指摘します。

ホラン千秋キャスター:
インフラはある一定のサイクルで、古いものは新しく、新しくできないものは古いものをずっと使えるようにメンテナンスしなければいけません。インフラを維持するために私達の生活がどのくらい影響を受けるのかというのは、身近なところだからこそ関心度が高いですね。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
しかも、今までは水道料金が抑えられていたので、消費者にも「もう変わることはない」というような甘えもあったのかもしれません。だからこそ、今回値上げということになり、値上げ自体にも、値上げ幅にも驚いているようにも感じます。

インフラ設備の老朽化は全世界的に問題となっています。電気や水道、ガス、橋など、どこも同じ課題を抱えています。

私はオランダ生まれですが、例えばヨーロッパ全土だと水道代はだいたい2か月で1万から1万2000円なので、日本の2倍です。アメリカも同じくらいなので日本は安いですが、だからこそ値上げ幅には驚きますね。